eCallシステム評価用ソリューションをMWCで発表

 自動車事故の救急対応を素早く確実に行うため、2015年よりEUで販売される新型自動車には、エマージェンシー・コール (eCall) システムの搭載が義務付けられます。ローデ・シュワルツは、eCall車載システムの製造向けに、規格に準拠したテスト・ソリューションを提供します。

 ローデ・シュワルツは、eCallテスト・システムのデモンストレーションを、今回初めてMobile World Congress 2014(以下MWC 2014)にて行います。本システムは、ワイドバンド無線機テスタR&S CMW500およびベクトル・シグナル・ジェネレータR&S SMBV100Aに搭載されたGNSS (Global Navigation Satellite System) シミュレータで構成されています。このシステムは、eCallモジュールの製造メーカやサプライヤに対して、自動IVS (In-Vehicle System) の信頼性と、再現性の高いエンドツーエンドの適合性試験を提供します。

 例えば、事故が発生した場合に、IVSはPSAP (Public Safety Answering Point) にローカルなワイヤレス通信ネットワークを通じて事故車の位置情報を、GPSからの緯度と経度の座標情報に基づき、MSD (Minimum Set of Data) として送信します。ローデ・シュワルツが提供するソリューションは、IVSモデムが緊急コールに対して、きちんと起動し、正しいMSDを送信し、PSAPによる音声接続が行えているのかを評価することができます。
こうした評価用途として、eCallアプリケーション・ソフトウェアR&S CMW-KA094 を開発しました。このソフトウェアは、PSAPをシミュレートし、R&S CMW500をコントロールしてワイヤレス通信ネットワークをエミュレートします。さらに、GNSSシミュレータをコントロールして、緯度と経度の情報を任意に変更することができます。本テスト・ソリューションは、シーケンスソフトツールR&S CMWrunにより全自動となっているため、導入直後からご使用になれます。RFインタフェースや、GNSSレシーバだけでなく、すべてのシステムが機能的に正しく動作しているのかも検証することができます。

 eCallの出現により、GSMやUMTSによるワイヤレス通信テクノロジは、許可された車両に対して使用されるようになります。ローデ・シュワルツは、RF試験に対する豊富な経験とノウハウを、eCallテスト・ソリューションを通じて自動車市場に広げて行きます。

 eCallアプリケーション・ソフトウェアが搭載されるR&S CMW500は、将来的な拡張を見据えたマルチスタンダード・プラットフォームであり、WLAN、2G、3Gだけでなく、テレマティクス・トラフィックの将来を支えるLTEにも対応しています。また、R&S SMBV 100Aは、ナビゲーション・システムの試験や、位置情報が必要となる、他のアプリケーションに対応しており、GNSSシミュレーションではGPS、Glonass、GalileoそしてBeiDouなど、最高24衛星のリアルタイム・シナリオに対応しています。

 2014年2月24日からスペインのバルセロナで開催されるMWC 2014のブース(ホール6、ブースNo. C40)にて、ローデ・シュワルツは、eCallアプリケーション・ソフトウェアR&S CMW-K094、ワイドバンド無線機テスタR&S CMW500、そしてベクトル・シグナル・ジェネレータR&S SMBV100Aのデモンストレーションを実施します。

MWC 2014に関する詳しい情報は、こちらのページをご参照下さい。

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ローデ・シュワルツについて

Rohde & Schwarzグループ(本社:ドイツ・ミュンヘン)は、無線通信の分野に特化し、電子計測、放送、安全な通信、無線監視と電波探知において世界をリードしています。80年前に設立され、世界70カ国以上に拠点を持ち、約9300人の従業員を擁しています。グループの年商(会計年度2012/2013)は、19億ユーロに上ります。