ベルリンにおけるDVB-T2の試験放送で
ローデ・シュワルツのヘッドエンドが採用

 ローデ・シュワルツ社(本社:ドイツ ミュンヘン)は、2014年12月17日、ベルリン地域のDVB-T2(注1)の試験プロジェクトにおいて、弊社のAVヘッドエンド R&S AVHE100が採用されたことを発表いたしました。

本プロジェクトは、ネットワークオペレータのひとつMedia Broadcastが、2014年の秋に立ち上げたもので、ローデ・シュワルツが、最新のヘッドエンドと送信機で構成されたテストベッドを提供しています。DVB-T2による番組放送は、2016年にドイツ全土で開始される予定です。


 試験放送では、スタジオから受信機へ至る、送出・送信ネットワークに存在する全ての機器間の接続性を確認するため、実環境における徹底した試験が要求されます。 DVB-T2規格は、これまでと同じデータレートを維持しながら、複数の高精細テレビ番組の受信を可能にします。データレート、放送エリアの視聴可能範囲やビデオ品質を検証するためのさまざまな項目がテストされることにより、プロジェクト期間中に運用ガイドラインが定義される見込みです。さらに、本プロジェクトを通じて、DVB-T2受信機メーカには、製品開発のための実放送環境が提供されます。

 このテストベッドでは、新しいビデオコーデックHEVC/H.265が採用され、ローデ・シュワルツのAVヘッドエンドR&S AVHE100がHD番組をHEVC/H.265に従って圧縮符号化する処理を担っています。ローデ・シュワルツのパートナーであるフラウンホーファー・ハインリヒ・ヘルツ研究所(Fraunhofer Heinrich Hertz Institute)が、HEVCエンコーダ機能の開発を主導しました。

 R&S AVHE100は、DVB-T2用ストリームの生成機能も含んでおり、ヘッドエンド管理ソフトウェア、多重器、T2MIゲートウェイ(注2)から構成されています。このように、複数の非圧縮・圧縮ストリームから、放送用ストリームにリアルタイムにトランスコードできるR&S AVHE100は、DVB-T2で定義される複数のPLP(Physical Layer Pipes)(注3)を生成することができます。また、IPベースのシンプルなハードウェア構成となっており、従来のヘッドエンドシステムより、少ない部品構成で高い安全性を確保することに成功しただけでなく、ヘッドエンド管理ソフトウェアにより、ヘッドエンドシステム全体の管理、監視が容易になりました。

R&S AVHE100の詳細は、こちらをご覧ください。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― <注釈>
※1)DVB-T2とは
DVBが策定した第2世代の地上デジタル放送規格です。より高品質な大容量の伝送を目指し、理論上最大50Mbps相当の番組放送が可能です。

※2)T2MIゲートウェイとは
DVB-T2送信において、送信機へのT2-MIストリーム、時間同期情報などを供給するゲートウェイ機器

※3)PLP(Physical Layer Pipes)とは
階層伝送による送信形態。ひとつのDVB-T2送信チャネルからラジオ、SD、HDそれぞれに合わせた信号品質で放送送信が可能です。

参考プレスリリース
・韓国の放送局が、ローデ・シュワルツの4K送信システムを採用
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ローデ・シュワルツについて

Rohde & Schwarzグループ(本社:ドイツ・ミュンヘン)は、無線通信の分野に特化し、電子計測、放送、安全な通信、無線監視と電波探知において世界をリードしています。設立から81年、世界70カ国以上に拠点を持ち、約9800人の従業員を擁しています。グループの年商(会計年度2013/2014)は、約18億ユーロに上ります。