車両緊急通報評価システムERA-GLONASS対応ソリューションを新たに追加

 2015年1月1日より、ロシアのマーケットで販売されるすべての新型車両に対し、車両緊急通報システムERA-GLONASSの取り付けが義務化されています。ローデ・シュワルツは自動車メーカや車載機器メーカ向けに、ERA-GLONASS規格に準拠したテスト・ソリューションを提供しています。


 2015年3月2日からバルセロナで開催されるMobile World Congress 2015において、ローデ・シュワルツは、ワイドバンド無線機テスタR&S CMW500と、グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム(GNSS)シミュレータR&S SMBV100Aから構成されるERA-GLONASSテスト・セットアップの展示を予定しています。このテスト・セットアップにより、自動車メーカや車載機器メーカは、実環境から離れた実験室等で信頼性と再現性を有したERA-GLONASSモジュールのプリコンフォーマンス・テストを実施することが可能になります。

 ERA-GLONASSは、欧州で採用が進んでいるeCallと類似したシステムで、ロシアで採用されることが決まっています。事故が生じた際に、セルラー無線通信ネットワークを経由し車載モデム IVS(In-Vehicle System)が緊急通報センタ PSAP (Public-Safety Answering Point)に接続し、標準化された最小データ・セット(MSD)を転送します。MSDにはGLONASSまたはGPSから得られる座標、およびERA-GLONASSで定義されている事故車に関する情報が含まれています。音声接続が確立されない場合、またはデータが音声チャネル経由で転送できない場合、MSDはSMS (Short Message Service) 経由でPSAPへと転送されます。このフォールバック・オプションはERA-GLONASSの特別な機能です。また、ロシアのシステムでは、2GとWCDMAネットワークの認証も必要になります。

 ローデ・シュワルツは、ロシアのGOST規格(※1)に準拠するERA-GLONASS アプリケーション・ソフトウェアR&S CMW-KA095を提供します。eCallソフトウェアR&S CMW-KA094をベースとしたR&S CMW-KA095は、PSAPのシミュレーション及び、無線通信ネットワークをエミュレートするR&S CMW500の制御を行うことで、実験室に試験環境を構築します。また、このソフトウェアは車両の位置情報を提供するGNSSシミュレータを制御することが可能です。このソリューションによりIVSが問題なく緊急通報を開始しているか、正しいMSDが転送されているか、そしてPSAPと音声接続が確立されているか等を確認することができます。最終的に得られた結果はGOST仕様に準拠したものとなります。ERA-GLONASS SMSプロトコルには、音声接続が利用できないときに可能となるIVSモデムのSMS機能を評価するテスト・ソリューションも含まれています。つまり、正確なSMSメッセージを送信するのか、受信したリモートPSAPコマンドに対応し適切なSMSを送信するのかといった、実環境に即したシナリオまでエミュレートすることができます。

 このテスト・ソリューションはシーケンサー・ソフトウェアR&S CMWrunを使用することで、試験の実施を完全に自動化させることができます。eCall/ERA-GLONASSテストパッケージR&S CMW-KT110は、実験室等でGOST55330に準拠した操作からテスト、レポート作成までを自動で行なう機能を提供します。

 ローデ・シュワルツは、2015年3月2日(月)~3月5日(木)にスペイン、バルセロナで開催されるMobile World Congress 2015 (ローデ・シュワルツ:ホール6 C40)において、eCall/ERA-GLONASSのシミュレートが可能なテスト・セットアップの展示を予定しています。

<注釈>
※1)GOST規格: ロシア連邦に製品を輸出する際に必要な国家規格 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ローデ・シュワルツについて

Rohde & Schwarzグループ(本社:ドイツ・ミュンヘン)は、無線通信の分野に特化し、電子計測、放送、セキュリティ通信、無線モニタリング、サイバーセキュリティにおいて世界をリードしています。設立から81年、世界70カ国以上に拠点を持ち、約9800人の従業員を擁しています。グループの年商(会計年度2013/2014)は、約18億ユーロに上ります。